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ベトナム産ドライマンゴー:ソフトと低糖の違い

白い皿の上で格子状とスライスに切った完熟の黄色いマンゴー

ロッテルダムのスナックブランドが、ベトナム産の低糖マンゴースライスのサンプルを承認し、100 g パウチのデザインを表示アドバイザーに送りました。表面には大きく「Low sugar」。デザインは一行に丸をつけて戻ってきました。EU で包装に「低糖」と書けるのは 100 g あたり糖類 5 g 以下の食品だけで、ドライマンゴーはそこに遠く及びません。水分が抜けると果実そのものの糖が濃縮されるからです。

「Soft dried」と「low sugar」は、同じ果実の二つの作り方を指す取引上の名前です。ソフトドライは乾燥の前にシロップに漬けるので、甘く、柔らかく、水分の多い仕上がりになります。低糖スライスは糖をずっと少なく、あるいはまったく吸わせず、硬めで乾いた、生のマンゴーに近い味になります。当社カタログでは、ソフトドライの SO₂ は最大 100 ppm、低糖は 0 です。どちらの名前も、そのままラベルに書ける表示ではありません。以下で二つのグレードを項目ごとに比べ、表示、賞味期限、包装それぞれへの影響を説明します。

白い皿の上で格子状とスライスに切った完熟の黄色いマンゴー

二つのグレードの比較

当社カタログのソフトドライマンゴースライスと低糖マンゴースライスの数値です。どちらも Standard(スタンダード)で、FOB ホーチミン市(Cat Lai)の価格です。

ソフトドライスライス 低糖スライス
水分(最大) 18% 16%
Brix(糖度) 60-65 °Bx 45-50 °Bx
SO₂(最大) 100 ppm 0
水分活性(最大) 0.65 0.60
食感 柔らかく、曲げても割れない 硬め、噛みごたえがある
味 甘さが先で、マンゴーの風味は後から 果実の酸味とマンゴーの風味が前に出る
主な用途 小売用スナック、製菓・製パン、ミックスナッツ ヘルシースナック、グラノーラ、シリアルバー

Brix は溶けている固形分の量で、ドライフルーツではほぼ糖です。ドライフルーツを Brix 測定用にどう前処理するかは検査機関によって異なるため、契約に Brix を入れるなら測定方法も決めておきます。カタログの数値は出発点です。もっと乾いたスライス、別のカット、決まった糖度の範囲が必要なら、見積依頼でお知らせください。ロットごとに数値を確認します。

それぞれの作り方

最初の工程は同じです。完熟マンゴーを洗って皮をむき、種から果肉をスライスで切り出し、トレーに並べて熱風乾燥機で目標の水分まで乾かします。違いは乾燥機に入る前にあります。

ソフトドライでは、スライスを数時間シロップに漬けます。果肉から水分が出て、糖が入っていく。これを浸透圧脱水と呼びます。グエン・タット・タイン大学が 2020 年に、ロンアン省で栽培されるベトナム品種 Keo マンゴーで行った研究では、シロップを 50 °Brix まで上げるとスライスの全糖が約 23% から約 70% に増え、約 9 時間の浸漬でそれ以上増えなくなりました。この糖が、水分 18% でもスライスを柔らかく保ちます。糖が水を抱え込むので、果肉はしなやかなまま、多くの微生物が育つほどには湿っていません。鮮やかな色を保つため、シロップには少量のクエン酸と亜硫酸塩を加えるのが一般的です。

低糖スライスは薄いシロップを使うか、シロップを使わず、より長く乾燥させます。水を抱える糖が少ないぶん、保存するにはより乾かす必要があり、当社の低糖グレードは水分(16%)も水分活性(0.60)も低くなっています。亜硫酸塩を使わないので色はやや濃く、保管中に早めに暗くなることがあります。

ベトナムは 2025 年にソフトドライマンゴーの国家規格 TCVN 14304:2025 を公表し、原料、色、食感、安全性の要件を定めています。それでも配合は加工場ごとに違います。原材料表示を作る前に、ロットごとの正確な配合を確認してください。糖を加えるか、どの酸を使うか、どの添加物を使うか。見積とあわせて書面で確認します。

表面に糖の結晶がついたソフトドライマンゴースライスの接写

イメージ写真

亜硫酸塩:ラベルの一行

二酸化硫黄と亜硫酸塩(E 220 から E 228)は、ドライマンゴーの褐変を防ぎます。EU では規則 (EC) No 1333/2008 により使用が認められ、マンゴーのようなドライフルーツの上限は SO₂ として 500 mg/kg です。ソフトドライは最大 100 ppm(100 mg/kg)で、上限を大きく下回ります。

表示は別の問題です。EU の食品情報規則 (EU) No 1169/2011 では、総 SO₂ として 10 mg/kg を超える亜硫酸塩はアレルゲン扱いで、原材料欄に記載し、太字などで目立たせる必要があります。米国の規則も 10 ppm(10 mg/kg)が境目で、それを超えると表示が必要です。つまり SO₂ が 10 から 100 ppm のソフトドライのロットは、小売包装に亜硫酸塩の表示が要ります。

低糖グレードは SO₂ 0 で、亜硫酸塩を含まない表示を望む買い手に向いています。「亜硫酸塩不使用」と印刷する前に、ロットごとに検査してください。日本や韓国、湾岸諸国など独自の添加物リストを持つ市場で売る場合は、その国の規則も確認が必要です。見積依頼の際に仕向地をお知らせください。

糖について書けること

ロッテルダムのパウチがつまずいたのはここです。「Low sugar」は輸入者と加工場の間ではグレード名として通用しますが、消費者向け包装では規制された強調表示になります。

包装の表示 EU(規則 1924/2006) 米国(21 CFR 101.60)
「低糖」(low sugar) 100 g あたり糖類 5 g 以下 表示として定義されていない
「糖類低減」(reduced sugar) 類似品より 30% 以上少なく、エネルギーは同等以下 基準食品より 25% 以上少ない
「砂糖不使用」(no added sugar) 糖類や甘味のある食品を加えていない、天然の糖を含む場合はその旨を記載 糖や糖を含む原料を加えていない、ほかにも条件あり

糖を加えないマンゴーでも天然の糖が多いため、EU の包装で「低糖」とは書けません。同等の加糖ドライマンゴーより糖が 30% 以上少ないと検査で示せれば、「糖類低減」が使える可能性があります。「砂糖不使用」は配合で糖を一切加えない場合に限られます。ロットの栄養成分分析を取り、表示の文言は表示アドバイザーに決めてもらいましょう。契約上の取引名は「low sugar」のままで構いません。

水分、水分活性、賞味期限

水分はスライスにどれだけ水が含まれるかを示します。水分活性(aw)はそのうち微生物が使える水がどれだけかを示し、賞味期限にはこちらが効きます。腐敗細菌の多くは aw 0.90 前後以上が必要です。カビや酵母はもっと低くても育ちますが、0.65 から 0.60 の間で残るのは一部のカビと耐糖性酵母だけで、それも 0.60 前後で止まります。

当社の低糖グレードは最大 0.60 で、ちょうどその下限です。ソフトドライは最大 0.65 で細菌の心配はありませんが、一部のカビや耐糖性酵母がゆっくり活動できる範囲にわずかに入ります。糖、酸、亜硫酸塩、密封包装の組み合わせで保存性を保っており、開封後に湿気を吸ったスライスは長持ちしません。

市場調査では、一般的なドライマンゴーの賞味期限は 6 から 12 か月とされています。加糖スライスは密封包装で 12 か月として取引されることが多く、亜硫酸塩を使わないものは通常それより短めです。カートンは涼しく乾いた、日の当たらない場所で保管してください。劣化の最初のサインは色で、鮮やかな黄色がオレンジ、そして茶色に変わります。ロットと包装ごとの賞味期限は見積で確認します。

包装とコンテナ

当社カタログでは両グレードとも 10 kg カートンで、20 フィートコンテナに約 8 トン、40 フィートに約 16 トンを想定しています。小売用パウチ、ほかのカートンサイズ、真空包装、内袋は注文ごとに取り決められます。必要な仕様を見積依頼に書いてください。

関税番号について、製品ページには 0804.50(乾燥マンゴー)と 2008.99(その他の方法で調製・保存した果実、加糖のものを含む)が載っています。糖を浸透させたスライスは 2008.99、何も加えないスライスは 0804.50 になることが多いものの、決めるのは輸入国の税関です。初回出荷の前に通関業者に確認するか、事前教示を申請してください。ロットに付く書類については、ベトナムの輸出書類ガイドをご覧ください。

サンプルを自分で確かめる

各グレードの無料サンプルは、規格書よりも多くを教えてくれます。五つの確認は 10 分で終わります。

  1. 曲げる。ソフトドライは二つに折っても割れません。低糖スライスは曲がって元に戻ります。折れるものは乾きすぎ、指が湿るものは水分が多すぎです。
  2. 表面を見る。ソフトドライの表面の細かい糖の結晶は、糖漬けの果実では普通です。灰色や綿毛のような斑点はカビです。白い紙の上で色を記録します。
  3. 開けた袋のにおいをかぐ。マンゴーの香りがするはずです。酸っぱい、ワインのような、酵母のようなにおいは発酵が始まったしるしです。
  4. 食べてみる。ソフトドライはまず甘さ、低糖スライスは果実の酸味とマンゴーの味がきます。気に入った点を書き留め、到着した貨物と比べられるようにします。
  5. 一部を検査機関へ送る。水分、水分活性、SO₂、全糖を依頼します。この四つの数値で、契約条件とラベルが決まります。

承認したサンプルの一部を、封をして日付を書いて保管してください。コンテナが着いたら、受け入れの前にこの保存サンプルと比べます。

どちらを選ぶか?

定番の甘いスナック、製菓・製パン、ナッツやシリアルと混ぜても果実が柔らかいままであってほしい製品には、ソフトドライスライス。お客様がラベルをよく読む場合、亜硫酸塩を含まない原材料表示にしたい場合、それ自体に甘さのあるシリアルバーやグラノーラに使う場合は、低糖スライス。両グレードの最新価格はドライマンゴーのページにあります。

よくある質問

ソフトドライマンゴーと低糖ドライマンゴーの違いは?

ソフトドライは乾燥前にシロップに漬けるため、甘く柔らかく、水分も多めです(当社カタログで最大 18%)。低糖は加える糖が少ないか、まったくなく、より乾燥させ(水分最大 16%)、生の果実に近い味です。

低糖ドライマンゴーの包装に「低糖」と書けますか?

EU では書けません。「低糖」は 100 g あたり糖類 5 g 以下が条件で、ドライマンゴーは天然の糖だけでそれを超えます。配合と検査結果によっては「糖類低減」や「砂糖不使用」が使えることがあります。判断は表示アドバイザーに任せてください。

ベトナム産ドライマンゴーに亜硫酸塩は入っていますか?

当社のソフトドライは SO₂ 最大 100 ppm で、EU のドライフルーツ上限 500 mg/kg を下回りますが、ラベル表示が必要になる 10 mg/kg は超えます。低糖グレードは SO₂ 0 です。

ドライマンゴーの賞味期限はどのくらいですか?

密封包装で涼しく乾いた場所に保管すれば、通常 6 から 12 か月です。加糖で亜硫酸塩を使ったスライスは、使わないものより色が長く保たれる傾向があります。ロットごとの賞味期限は見積で確認します。

ドライマンゴーの HS コードは?

0804.50 が乾燥マンゴーを対象とし、糖を浸透させたスライスは 2008.99 になることが多いです。最終的には輸入国の税関が判断するので、出荷前に通関業者に確認してください。

出典