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ココナッツシェル炭 シーシャ用キューブ・破砕炭・ブリケット炭

ココナッツシェル炭 シーシャ用キューブ・破砕炭・ブリケット炭

あるシーシャ卸の担当者が、サンプル2箱を並べて火を入れました。どちらの仕様書にも「ココナッツ炭、25 mm キューブ、灰分 2%」とあります。40分後、片方のキューブには薄く白っぽい灰の膜ができ、軽くたたくと落ちました。もう片方には分厚い灰色の殻ができて熱をふさぎ、ラウンジのスタッフが20分ごとに落とさなければならない状態でした。紙の上では灰分の数字は同じでしたが、どちらも測り方が書かれていませんでした。

ココナッツシェル炭は主に三つの形で取引されます。25 mm キューブはシーシャのボウル用に作られたプレス成形のブリケット炭です。六角形ブリケット炭は六角形の口金から押し出して作り、たいてい中心に穴があり、主にグリルや飲食店のバーベキューに使われます。殻の破砕炭(塊炭とも呼ばれます)は炭化した殻そのもので、砕いてふるい分けるだけでプレスせず、バインダーも入りません。三つは製法、燃えたあとに残る灰、燃え方の均一さがそれぞれ違います。このガイドでは三つを比べて当社カタログの品ぞろえと照らし合わせ、良いロットと疑わしいロットを見分ける検査を紹介します。

三つの形、原料は一つ

三つとも出発点は同じです。果肉をコプラ、ココナッツファイン、ココナッツミルク用に取り出したあとに残る硬い殻を、空気を絞った窯で炭化します。殻は緻密でミネラルが少ないため、ココナッツ炭は木炭ではめったに届かない低い灰分になります。ベトナムには原料が豊富で、メコンデルタのベンチェ省だけでも、2024年末までにココヤシの面積が約 80,000 ヘクタールに達する見込みでした。

地面で乾かされている半分に割ったココナッツの殻

イメージ写真

  • 殻の破砕炭は炭化した殻を選別し、サイズでふるい分けたものです。何も加えません。曲がった不規則な形のかけらになります。
  • キューブ 25 mm は同じ炭を粉にし、バインダーと水を混ぜて 25 mm の立方体にプレスし、乾燥させたものです。
  • 六角形は同じ粉とバインダーをスクリュー式押出機で押し出したものです。中心の穴から空気が通り、ムラなく燃えます。

プレスには手間とコストがかかりますが、そのぶんキューブはどれも同じ大きさと重さになり、シーシャのボウルが毎回同じように温まります。殻の破砕炭は大小のかけらが1袋に混ざるので、炉では問題なくても、シーシャのボウルには扱いにくくなります。

カタログ仕様の比較

当社の炭製品には、ココナッツシェル炭のグレードが三つあります。シーシャ用キューブと、固定炭素で分けた殻の破砕炭の二つのグレードです。下の数値は当社カタログの一般的な規格値です。

キューブ型ブリケット炭 25 mm (CUBE_25) 殻の破砕炭 C60 (COCONUT_C60) 殻の破砕炭 C75 (COCONUT_C75)
形状 プレス成形のキューブ、25 mm 破砕片、中サイズ 破砕片、中サイズ
バインダー あり なし なし
固定炭素 70% 超 60〜65% 75% 超
灰分(最大) 3% 3% 3%
揮発分 20% 未満 10〜30% 10〜20%
水分(最大) 5% 20% 20%
発熱量 7,000 kcal/kg 超 7,000 kcal/kg 超 7,000 kcal/kg 超
主な用途 シーシャ 原料、工業用燃料 原料、工業用燃料

このほか、固定炭素 85〜95% の破砕状のマカダミアナッツ殻炭と、三種類の木炭もそろえています。おがくずブリケット炭と、マングローブおよびカヤ(アフリカンマホガニー)の広葉樹炭です。詳しい規格は各グレードのページに載せています。

ココナッツとマカダミアの殻炭は、殻やナッツの炭を指す HS 4402.20 で出荷します。おがくずブリケット炭と広葉樹炭は木炭として 4402.90 に分類されます。包装は各グレードのページに記載しています。価格は毎週変わるため、このガイドではなく価格ボードに載せています。

規格値はどれも注文ごとに取り決められます。灰分 2% や小さめのキューブを望むラウンジチェーンはその旨を伝えれば、合意した数値が契約書に入ります。当社の注文では、契約書とインボイス上の売主は工場で、買主は工場に直接支払います。Luason は工場から書面で権限を与えられた販売代理店です。

四つの数値の読み方

固定炭素・揮発分・灰分は一つの足し算

乾燥ベースの試料では、固定炭素は揮発分と灰分を差し引いた残りです。欧州のバーベキュー炭規格 EN 1860-2 もこの方法で計算します。つまり三つの数値はつながっていて、灰分 3%、揮発分 15% の試料なら固定炭素は 82% です。仕様書の固定炭素、灰分、揮発分を足して 100% を大きく超えるなら、少なくとも一つは別のベースで測ったか、測っていない数値です。

固定炭素は赤く燃え続ける部分で、多いほど長く、熱く、きれいに燃えます。揮発分は炭が温まる間にガスや煙として出ていく部分です。シーシャのボウルでは吸う人が味として感じるため、キューブではグリル用以上に揮発分の低さが大切です。

灰分:割合と灰の状態

灰分は燃えずに残るミネラル分です。灰分が多ければキューブ1個あたりの燃料が少なくなり、シーシャでは灰の状態が炭の手入れの頻度も左右します。良いココナッツキューブは軽い灰の膜を作り、自然に、または軽くたたくと落ちます。悪いキューブは殻のように固まって炭を覆い、ボウルを冷やします。

売り手は灰の色もよく挙げ、白か薄いグレーが好まれます。色は第一印象としては役立ちますが、契約には割合の数値が必要です。

水分

水分は 105°C で飛ぶ水の量として測ります。湿った炭は火がつきにくく、はぜて火花が出ますし、水の分まで運賃を払うことになります。EN 1860-2 はバーベキュー炭の水分を 8% までとしています。当社カタログではシーシャ用キューブを 5%、主に原料として販売する殻の破砕炭を最大 20% としています。より乾いた破砕炭が必要な場合は、希望の数値を見積依頼にお書きください。

乾いた炭でも梱包前には注意が要ります。作りたての炭は密閉したコンテナの中で再び自然に発熱することがあるため、先に冷まして寝かせる必要があります。クラス 4.2 と安全な梱包を含むルールは、木炭の安全な輸送のガイドにまとめています。

EU規格が定めていること、定めていないこと

EN 1860-2:2023 はバーベキュー用木炭とバーベキュー用ブリケット炭を対象にしています。塊のバーベキュー炭には、乾燥ベースで固定炭素 75% 以上、乾燥ベースで灰分 8% 以下、全水分 8% 以下を求めます。粒度も定めており、150 mm を超える塊はなく、質量の 80% 以上が 20 mm 超、10 mm 未満は 7% 以下です。

プレス成形のブリケット炭には、より低い数値が想定されています。欧州委員会は 2025年12月に、塊炭の固定炭素は約 75%、ブリケット炭は 60%、灰分は 8% 対 18% が目安だとまとめました。同じ発表では、イタリアで購入した 23 製品のうち半数以上が固定炭素で基準に届かず、7製品が灰分の上限を超えていました。

当社カタログをこれらの数値と照らし合わせるときは注意が必要です。EN 1860-2 はバーベキュー製品向けに書かれた規格ですが、当社のキューブ 25 mm はシーシャ用です。そのため、シーシャ用キューブの契約には独自の数値を書き込む必要があります。殻の破砕炭はカタログ上の水分が最大 20% で、規格の 8% を大きく上回ります。C60 は固定炭素も規格の 75% に届きません。市場や取引先がバーベキュー製品について EN 1860-2 に基づく試験報告書を求める場合は、見積依頼にその旨をお書きください。お客様のロットで用意できる内容を確認します。

バインダーについて

EN 1860-2 はブリケット炭を「食品に適合するバインダーを使用して、またはバインダーなしで」圧縮した炭の粒子と定義しています。ココナッツのブリケット炭では、バインダーはたいていデンプンで、最も多いのはタピオカ(キャッサバ)です。2024年のパームヤシ殻炭ブリケットの研究では、タピオカデンプンは灰分を低く、固定炭素を高く保つバインダーの一つとされました。バインダーが多すぎると炭素が薄まり、少なすぎるとカートンの中でキューブが崩れます。

書面で取り決めておきたい点は三つです。

  • バインダーの種類(例:タピオカデンプン)と、それ以外の添加物を使わないこと
  • 着火剤入りのクイックライト炭ではなく、天然の炭であること
  • 配合を取り決めない限り、ココナッツの殻100%の炭であること

お客様のロットでバインダーの割合を明記する必要があれば、見積依頼でお知らせください。契約前に確認します。

金属の炭かごの中で赤く燃える 25 mm のキューブ炭

イメージ写真

どの形がどの買い手に向くか

シーシャの卸やラウンジは 25 mm キューブを買います。ほとんどのシーシャボウルがこのサイズを前提にしており、どのキューブも同じように熱を出します。お客様が小さめのボウルを使うなら、別サイズのキューブは別の製品です。必要なサイズをお知らせください。

バーベキューブランドや飲食店向けの卸は、主に六角形ブリケット炭を買います。塊炭より火つきは遅いものの、長く安定して燃え、形がそろっているのでグリルに並べやすい炭です。当社カタログには現在、ココナッツの六角形ブリケット炭はありません。グリル向けには、おがくずブリケット炭と、マングローブおよびカヤの広葉樹の塊炭をそろえています。

工業用の買い手や、活性炭やブリケット炭のメーカーは殻の破砕炭を買います。当社のココナッツの二つのグレードのうち固定炭素が高いのはC75で、品ぞろえ全体で最も高いのはマカダミアナッツ殻炭です。破砕炭は形のばらつきが最も大きいので、粒度は契約に入れるべきです。EN 1860-2 のバーベキュー炭の粒度が良い目安になります。

机の上でサンプルを検査する

分析報告書が示すのは、分析に回した試料のことです。次の検査は、開けたどのカートンにも使え、0.01 g まで量れるはかり、電気式の炭おこし器、定規があればできます。

  1. キューブを10個、定規で測り、1個ずつ重さを量ります。良いロットなら大きさも重さもよくそろっています。重さのばらつきが大きいのはプレスのムラを示します。
  2. キューブを5個、約1メートルの高さからコンクリートに落とします。少し欠けるのは普通です。割れてしまうキューブは輸送中にも割れ、カートンの底に粉がたまります。
  3. 炭おこし器で1個に火をつけ、炎が消えたらにおいをかぎます。天然のココナッツ炭はほとんどにおいません。化学的なにおいや鼻をつくにおいは添加物を疑うサインです。
  4. 1個の重さを量り、炭おこし器で燃やし切り、冷ましてから灰を量ります。15 g で灰分 3% のキューブなら、灰は約 0.45 g です。0.8 g 残るなら灰分は 5% を超えています。
  5. ボウルにキューブを3個のせて時間を計ります。全体が赤くなるまでの時間、火花やはぜの有無、灰のでき方と落ち方、熱がどれだけ続くかを記録します。次のロットでも同じ検査をして比べます。

承認したサンプルの一部は封をしたまま保管しておきます。コンテナが着いたら、複数のパレットのカートンで同じ検査をし、そのサンプルと比べます。発注前に炭を確かめたい場合は、お問い合わせいただくか、見積フォームをご利用ください。宅配業者は炭を危険物として扱うため、サンプルは案件ごとに手配します。

よくある質問

シーシャに一番向いているココナッツ炭の形は?

25 mm キューブがシーシャボウルの標準です。決まった大きさと重さにプレスしているので、毎回同じように温まります。当社のキューブ型ブリケット炭 25 mm は灰分 3% 以下、固定炭素 70% 超です。

ココナッツシェル炭はなぜ木炭より灰が少ないのですか?

ココナッツの殻は緻密でミネラルが少なく、灰として残るのはそのミネラルだからです。EN 1860-2 はバーベキュー炭に灰分 8% までを認めていますが、当社のココナッツ炭のグレードは 3% です。

ココナッツ炭にはバインダーが入っていますか?

キューブと六角形ブリケット炭は炭の粉にバインダーを加えてプレスしたもので、バインダーは通常タピオカデンプンです。殻の破砕炭にはバインダーは入っていません。バインダーの種類は契約で取り決めてください。

EN 1860-2 はシーシャ用の炭にも適用されますか?

EN 1860-2 はバーベキュー用木炭とバーベキュー用ブリケット炭のための規格です。参考にはなりますが、シーシャ用キューブでは灰分、水分、固定炭素の規格値を契約書に書き込むべきです。

ココナッツ炭はどうすれば安全に輸送できますか?

炭は常に IMDG クラス 4.2 の危険物(UN1361)として輸送されます。2026 年 1 月 1 日からは改正 42-24(特別規定 978)により、自己発熱試験に合格した炭でも非危険物としては運べず、梱包前に冷ます必要があることも変わりません。詳しくは木炭の輸送のガイドをご覧ください。

出典