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カシューナッツの等級 W320・W240・W180 をわかりやすく解説

カシューナッツの等級 W320・W240・W180 をわかりやすく解説

ロッテルダムのバイヤーが、新しい仕入先のロットの最初のカートンを開けたところを想像してください。契約書には W320 とあります。カシューナッツは白く、割れもなく、見た目は問題ありません。ただ、前のシーズンより小さい気がします。1ポンドを量って数えると 410 粒でした。410 粒は W450 の範囲で、取引価格はもっと安い等級です。契約書に粒数の数え方が書いていなければ、その差額は誰も返してくれません。

カシューナッツの等級に付く数字は粒数です。W320 は白いホール(全粒)で、1ポンド(454 g)あたりおよそ 300〜320 粒という意味です。数字が小さいほど粒は大きく、一般的な取引では W180 がホールで最大、W450 が最小です。倉庫での確認は 10 分ほどで済みます。方法は後半で紹介します。

文字と数字の意味

W320 は二つに分けて読みます。

  • W は whole(ホール)、実際には "white whole"、白いホールを指します。米国の食品業界団体 Association of Food Industries(AFI)は、カシューナッツ特有の形を保ち、欠けた部分が 8 分の 1 以下のものをホールとしています。同じ等級を WW320 と書く規格書もあり、W320 と WW320 は同じものです。
  • 320 は粒数範囲の上限、つまり 1ポンドに入ってよいホールの最大数です。W320 のロットなら、454 g あたりのホールは 320 粒以下、300 粒以上であるべきです。

割れたカシューナッツには別のコード(スプリット、バット、WS、LWP、SWP などのピース)があり、別のガイドで扱います。ここではホールだけを取り上げます。

ホール 5 等級の比較

下の表は Luason のカタログの粒数範囲と AFI の範囲を並べ、1粒の平均重量も加えたものです。重量の列は単純な計算で、454 g を粒数で割っています。

等級 1 lb あたり粒数(Luason カタログ) 1 lb あたり粒数(AFI) 1粒の平均重量 1 kg あたり粒数(目安)
W180 160-180 140-180 2.5-2.8 g 353-397
W210 190-210 180-210 2.2-2.4 g 419-463
W240 220-240 220-240 1.9-2.1 g 485-529
W320 300-320 300-320 1.4-1.5 g 661-705
W450 380-450 400-450 1.0-1.2 g 838-992

W180 の1粒は W450 の1粒のほぼ 3 倍の重さがあり、コードから受ける印象よりずっと大きな差です。また、範囲は規格によって少しずつ違います。AFI の W180 は 1ポンド 140 粒まで含みますが、私たちの範囲は 160 粒で止まります。1ポンド 185 粒のロットは AFI の W210 には入りますが、私たちの W180 と W210 の範囲のあいだに落ちます。こうしたケースは注文ごとに決めます。AFI の範囲で仕様を組んでいる場合は、見積もり依頼にその範囲を書いてください。どの等級が当てはまるかをお知らせします。いずれにしても、契約書には等級コードと一緒に粒数範囲を数字で書いてください。

カタログの共通の上限はすべてのホール等級に適用されます。水分は 5% 以下、割れは 10% 以下です。AFI はさらにサイズの許容差を定めており、一つ下のサイズ等級の粒は重量で 10% を超えてはいけません。

カシューナッツ WW180

用途に合う等級

粒の大きさで、使い道もパッケージでの見え方も変わります。業界でのおおまかな使い分けは次のとおりです。

等級 主な用途
W180, W210 高級小売、ギフトパック、缶入り。大粒が数粒入っていること自体が売りになる商品
W240 高級小売パック、大きくそろった粒を求めるロースト商品
W320 日常向けの小売パック、ロースト・塩味加工、ミックスナッツ、業務用
W450 ミックスナッツ、ロースト・塩味加工。粒の大きさより 1 kg あたりの価格を重視する場合

製菓・製パン向けは主にスプリットやピースを買います。どうせ刻むからです。

選び方の一つの目安は、最終消費者が一度に何粒目にするかです。窓付きの 100 g 袋なら全部の粒が見えるので、W240 や W320 だと見栄えがします。レーズンやアーモンドと一緒に入るミックスナッツなら、W450 の粒がほかの素材とちょうど釣り合います。そこで W240 にお金を払っても、その大きさに気づく人はいません。

各等級には写真と規格書付きのページがあります。W180、W210、W240、W320、W450。割れを含むすべての等級はカシューナッツのページにあります。

W320 がいちばん取引される理由

カシューナッツのトレーダーに「相場は?」と聞くと、たいてい W320 の価格が返ってきます。業界の情報源は W320 を最も取引量の多い等級と呼ぶことが多く、価格の報道も同じ習慣に従っています。Expana のベトナム産カシューナッツの指標価格は WW320 FOB Vietnam です。

理由の一つは用途です。約 1.5 g の粒は、小売パックの中でちゃんとしたカシューナッツに見えるだけの大きさがあり、ミックスナッツやローストにも収まりがよいので、外す買い手はほとんどいません。もう一つは、習慣が習慣を呼ぶことです。誰もが W320 で見積もるので、オファー同士や週ごとの比較がいちばんしやすく、カシューナッツを初めて扱う買い手もそのためにここから始めることが多いのです。大粒の W180 と W210 は高級品の側にあり、価格もそれに見合っています。

世界のカシューナッツの大半はベトナムから輸出されています。ベトナムカシュー協会(Vinacas)は、世界のカシューナッツ輸出に占めるベトナムのシェアを 80% 超としています。

価格ボードでは、等級と規格ごとの最新の FOB オファーを掲載しています。価格は毎週変わるため、ガイドには載せていません。

黒い器に数えて並べたホールのカシューナッツ

イメージ写真

454 g のサンプルで粒数を確かめる

等級コードは粒数の約束で、粒数は簡単に確かめられます。AFI の方法では、1ポンド(454 g)の混合サンプルに含まれるホールの粒数を数えます。倉庫でも同じやり方が使えます。

  1. 偏りのないサンプルを取ります。複数のカートンから、袋の上のほうと奥のほうの両方から取り、よく混ぜます。1箱だけでは、その1箱のことしかわかりません。
  2. スプリット、バット、ピースを取り除いて別にしておきます。割れ 10% の上限を確かめたいなら、あとで重さを量ります。
  3. 1 g 単位で量れるはかりで、ホールを 454 g 量ります。
  4. 数えます。トレーに 10 粒ずつ並べると思ったより早く、数え直しも簡単です。
  5. 契約の範囲と比べます。W320 なら 300〜320 粒で規格内です。上限を超えれば粒が小さめ、下限を大きく下回れば等級より大きいということです。後者で困る買い手はまずいませんが、記録には残しておきましょう。

メートル法で仕入れていて規格が 1 kg あたりの場合は、1ポンドあたりの粒数に 2.2 を掛けます。W320 のロットなら 1 kg あたり約 660〜705 粒です。

50 粒で手早く確かめる

1ポンド数える時間がないときは、ホール 50 粒の重さを量ります。数値は粒数範囲からそのまま計算できます。

等級 50 粒の重さの目安
W180 約 126-142 g
W210 約 108-120 g
W240 約 95-103 g
W320 約 71-76 g
W450 約 50-60 g

本格的な計数の前のふるい分けとして使ってください。手で選んだ粒はきれいなものに偏りがちなので、別々のカートンから 2〜3 回繰り返します。「W320」のロットで 50 粒が 55 g 前後しかなければ、何かに署名する前に 1ポンド分を数えてください。

カシューナッツ WW320

契約書に書くこと

冒頭のロッテルダムのバイヤーの契約書には、等級コードしかありませんでした。数行加えておけば、もめずに済んだはずです。

  • 等級と粒数範囲を数字で。例:「W320、1 lb(454 g)あたり 300-320 粒」
  • 数え方:ホールのみ、複数のカートンから取った混合サンプルで
  • 一つ下の等級と割れの許容差を重量パーセントで
  • 水分の上限

私たちのオファーでは、等級コードのあとに Move hand や EU などの規格名が続きます。規格名は品質と加工を、等級コードはサイズを表すので、契約書ではそれぞれ別の行に書きます。

契約前に粒の大きさを見たい場合は、サンプルを依頼するか、必要な等級の見積もりをご依頼ください。

よくある質問

W320 の W は何の略ですか?

Whole(ホール、全粒)です。W320 は、1ポンド(454 g)あたり 300〜320 粒の白いホールのカシューナッツを指します。同じ等級を white whole の意味で WW320 と書くこともよくあります。

W180 は W320 より品質が上ですか?

数字が表すのはサイズです。W180 の粒は大きく、W320 の 1.4〜1.5 g に対して約 2.5〜2.8 g あり、大粒ほど価格は高くなります。色、水分、割れ、欠点は別に評価され、すべての等級に適用されます。

W320 のカシューナッツは 1 kg に何粒入っていますか?

ホールで約 660〜705 粒です。1ポンドあたり 300〜320 粒の範囲に 2.2 を掛けた数です。

ミックスナッツにはどの等級が向いていますか?

W320 か W450 が一般的です。W450 の粒はレーズン、アーモンド、ピーナッツと大きさが釣り合い、1 kg あたりの価格も安くなります。カシューナッツを目立たせたいミックスには W320 が合います。

同じ等級なのに売り手によって範囲が違うのはなぜですか?

規格ごとに範囲の線引きが少しずつ違うからです。AFI の W180 は 1ポンド 140 粒から、私たちのカタログでは 160 粒からです。期待する範囲を数字で契約書に書けば、双方が同じ物差しで測ることになります。

出典